中学校は地元の公立校に進学。
リトルリーグで世界が広がる
中学校に入学した南北少年。
僕の中学校では、2つの小学校が同じ中学校に通うことにっていた。
だから、僕の小学校ともう一つの小学校が同じ中学校に通うことになっていた。
中学校に入ると、僕は野球部に入部した。
しかしながら、僕は中学校の部活動とは別に硬式球を使うリトルリーグにも所属するようになっていた。
なので、学校の部活動よりもリトルリーグでの活動に力を入れていた。
そんなリトルリーグは毎週土曜日と日曜日、祝日が練習日となっていた。
練習日になると自転車で河川敷を走って約30分かけてグラウンドまで通っていた。
そこのリトルリーグでは、周辺地域の中学生が集まっているチームだったので、4つくらいの町の中学生が集まっていた。
今までは同じ町内の同じ小学生しか知らなかったのに、リトルリーグというコミュニティに参加することで一気に町をまたにかけて友人ができることになった。
育った町が違うというだけで、こんなにも育ちが変わってくるのかとも思わされたというのも事実だ。
その中で特に仲良くなったのがユージンとヨチオだった。
ユージンは一人っ子でちょっとぽっちゃりした身長は僕と同じくらいの154cmくらいだった。
男気があって、引っ張って行くタイプだが決して偉そうにはしない優しいやつだ。
もう一人のヨチオはいわゆるヤンキーのような奴。
見た目は野球をやっているので、金髪だとか、リーゼントだとかということではないが、素行はあまり良いとは言えなかった。
それでも野球の練習をしているときは真面目に練習しているので、そんなギャプに僕が惹かれていたのかもしれない。
中学生はやっぱりヤンキーがモテるみたいなとこがあるが、まさにそれだったのかもしれない。
毎日が野球漬け
先ほども言ったように、リトルリーグの練習は基本的に土曜日と日曜、祝日が練習日だった。
しかし、世界観の広がって交友関係が嬉しくて毎日のように友人と自主練習をしていた。
学校の授業が終わって野球部の部活動はそっちのけで、速攻で家に帰りそこから監督の家に集まり、自主練習をしていた。
日曜日は練習に1日を費やすので、翌日の月曜日は自主練をお休みしてそれ以外の火曜日〜金曜日までは基本的に毎日3年間続けていた。
肝心のリトルリーグでの成績はというと関東大会に出場できるくらいのチームにはなっていた。
関東大会出場が凄い事なのか、そうでない事なのかは、人それぞれだと思う。
しかし正直その結果というのはどうでも良かった。
モテようと始めた少年野球からもっと上手くなりたいと思って入ったリトルリーグだった。
しかし、野球が上手くなりたいという気持ちというよりも単純に新しい友達との出会いや共有する時間というのが、通っている中学校の友人たちよりも楽しかった。
だから毎日の自主練も苦ではなかったし、続けることができたのだと思う。
リトルリーグの友人たちに方が大人びていたような気がするし、共通の意識があったせいか気が合うように感じたから本当に毎日が楽しかった。
中学校生活は番長にボコられた?・・・。
これまでの事を読んでもらえればリトルリーグがとても楽しかったというのがわかっていただけたと思う。
ですので、中学校での記憶というのはそこまで多くは残っていない。
中学校の生活で一番印象に残っていることといえば、番長に呼び出されてボコボコにされたという事ぐらいだろうか?
もちろん普通に体育祭や文化祭、修学旅行などの学校行事はそれなりに楽しかったし、どんな所に行ったなとかは覚えている。
けど、ただそれだけだ。
校庭の隅のトイレの裏に呼び出された中学2年生
中学校生活で一番の記憶に残る出来事はこれです。
中学2年の時に1つ上の先輩のF先輩という番長に放課後に校庭の隅のトイレの裏に呼び出された事だ。
漫画のような話だが本当の話だ。
中学生時代の僕はリトルリーグの練習に夢中で、中学校での生活では特別目立つような行動はしていなかったのになぜか番長Fの気に障ったようだ。
噂レベルで後から聞いた話だが、番長Fがに気に入っているS先輩というショートカットの目のくりっとした美人の先輩が僕のことを気に入っているみたいな話を聞いた。
その腹いせにボコったのではないかと言われたことがあった。
放課後トイレの裏に呼び出された僕。逃げるという方法もあるが、どうせ同じ学校だし今逃げたとこで状況は変わらないと思った。
というのは建前で、中学2年生の僕はリトルリーグで鍛えた体で結構ムキムキになっていたので多分喧嘩になっても負けないと思ったというのが本音だ。
放課後校舎から校庭隅のトイレに行く途中に、番長Fとその仲間たち2人が待っていた。
だから、途中で3人に連れて行かれる形でトイレ裏まで連れて行かれた。
3対1で圧倒的に不利な状況だ。
当然トイレを背にしているのは僕。
正面には番長とその仲間たち3人がいる。
逃げ道が無いようにされている。
そこまで来て逃げるということも無いだろうが。
正直なんて言われたのかは覚えていない。
おそらく「お前ムカつくんだよ!」的なことを言われたような気がする。
そう言われても、こっちは身に覚えが無いし、喧嘩する理由もない。
そして向こうからは手を出してこない。
おそらくは、番長Fとその仲間たちには「先に手を出した方が悪い」という思い込みがあったのだろう。
だから僕に先に手を出させようと番長Fはこう言った「殴れよ!」いや、殴る理由ないしと思った。
だから僕は弱々しく「いやぁ・・・。」と答えた。しかし、しつこい。
どうしても僕に先に手を出させたいらしく「殴れよ!」と番長Fは頬を突き出してくる。
その仲間たちは両サイドに立ち、それをただ見ている。当然僕は殴る理由がないので弱々しく「いやぁ・・・。」と答える。
あまりにもしつこいので、僕は殴るふりをして頭を掻くという人をおちょくったような行動をしてみた。
殴れよと言っているF番長はどんなリアクションそするのかというのも気になった。
しかしながら、殴れよというだけあって僕の殴ったふりをして頭を掻くという行動に対して全くリアクションがなかった。
ビビる訳でもなく、避けようとする訳でもなく、目をつむる訳でもなく、ただ顔を突き出したままだった。
つまり、僕の行動はだだスベりということになった。
しかし、そんなおちょくったような行動に怒り心頭なのがその仲間たちのS先輩だ。
すぐに僕のお腹を殴りに来た。とっさにお腹に力を入れてそのパンチを凌いだ。
リトルリーグで鍛えた僕のお腹はそのパンチでは大したダメージにはならなかった。
その後顔も2発くらい殴られたが、殴り返す理由もないし、大ごとになってリトルリーグの試合に出場できなくなってしまっては先輩に申し訳ないと思い手を出さずにいたら、番長Fは飽きたのかすぐに帰って行った。
初めてできた彼女は・・・。
初めての彼女ができたのも中学2年生の時だ。
相手はテニス部に所属しているMちゃん。身長は150cmくらいで、テニス部なので、こんがりと焼けた肌。
キリッとした眉毛に、笑った時にでる八重歯が特徴的なショートカットの可愛らしい子だ。
授業かなんかで少し部屋を暗くして、映画をみる授業の時に、みんなが映画を真剣にみている時に、二人きりでこそこそと話をしていて、告白して付き合うことになった。
とは言っても、先ほども書いたようにリトルリーグに夢中になっていて、その友達と遊ぶのが楽しくて(土曜日、日曜日は練習だし)そんなには長続きしなかった。
学校帰りに一緒に帰るだとか、本当にそんなレベルのお付き合いしかできなかった。
今にして思うと勿体無いことをしたなと思う。
もっと大事にしてあげればよかったなと。
ただ楽しいことに集中していた中学生
このような中学生活を送っていたナカイ少年。
小学生の時と違って誰かのサポートをするというよりは、自分の楽しいと思う事に集中した。中学生生活だった。
リトルリーグもそうだし、初めての彼女もそうだし、その集中したことが良い結果に繋がることを実感した3年間だった。
出る杭は打たれるというが、あまり目立たなくても、先輩にボコられるということも学んだ。